学習1年目の方は、この時期、講義が会社法・商登法に突入することが多いと思います。多くの受験生が、特に初期段階において会社法・商登法に拒絶反応を示します。「株主総会や取締役会に出席したこともなければ、ましてや会社を設立したこともないので、イメージが湧かない。」とか「条文条文と言うけど無味乾燥過ぎて読む気がしない」とか色々な声が聞こえてきます。わたくしも勉強を始めた当初はそうでした。しかしながら、今では会社法・商登法はそれなりに面白いと思えるようになってます。なぜでしょうか?おそらくそれは、「各条文知識が横の繋がりをみせている」からだと思います。

はじめは各条文知識を「点」として勉強せざるを得ません。そして、その各「点」を「点」としてある程度押さえていないと「横の繋がり」をもたせることもできません。このことは他の科目でも言えることだとは思いますが、会社法・商登法の困ったところは、「横の繋がり」をもってない状況だと、その1つ1つの「点」が面白くないところです。したがって、特に会社法・商登法の学習は初期段階がシンドイと思います。「横の繋がり」が構築され始めると、案外面白いと感じることもでき、スムーズに学習が進むことが多いです。

次に、会社法の条文知識の押さえ方ですが、合格者の方の話を聞いていても人それぞれで、①テキストの横断整理図表と六法の併用型②テキストの横断整理図表のみ(条文は読まない)③はじめはテキストの横断整理図表と六法の併用型だったけど、合格した年は六法のみ、など色んな方がいらっしゃいます。どの方法が絶対的というわけではありません。要は何度も同じ条文知識に触れ続けることが重要だと思います。ただ、個人的には、各単元の「核」となるような重要条文については「生の条文」を読み込むべきかなと思います。「生の条文」から得られるものは結構あったりしますので。

このテーマは次回も続けます。

頑張ってください!

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